前回の【理美容師の可能性と影響力】では 理美容師は可能性・影響力を秘めているコトに触れました
そこに至るには 【技術】【人となり】を磨く日々の鍛錬の積み重ねが大切です!
職人の技術は簡単には身につきません。 誰にでも出来る技術ではないし 気軽に仕事が出来る現場ではないから、商品の価値が高まるし 人としての深みが増します
反面、理美容師の仕事は 心と体の両面に多くのストレスがかかり、現実 学校を卒業し就職1年目で 約50%は辞めてしまう業界なんです。
本来 適度なストレスは 成長 に繋がり、心と体を日々鍛錬する最高の環境だと思います!
しかしながら 私自身も経験しているので よーく分かりますが、鍛錬の場としては なかなかのハードモード!! 気軽にはじめると早々にゲームオーバーする世界です〔他の仕事も大変だよって声もあると思いますが ぜひ理美容師の世界もご覧ください〕
では 本当にハードモードか理美容師なら誰もが抱えた悩みについて見ていきましょう
一人前になるまでの時間

理美容師の一人前とは、一人でお客様を仕上げられる状態です 理美容師ならまずは一人前を目指します!
しかし 理美容師の仕事の成長には、【時間が必要だけど 時間がないよね問題】が存在しています
職人の仕事ですから 意味のある練習の分だけ上達をするわけですが、1日は24時間しかありません
モチベーションが高い理美容師ほど 「もっと練習 もっと上手く」と思い 時間が足りなくなってきます
なので、 食事や睡眠時間を疎かにしたり 休日を練習に充てたりと、土台として大切な栄養や休息を疎かにしてしまう傾向があります〔栄養と睡眠は重要です〕
楽しく出来ているうちはいいのですが、1つに集中し過ぎていると 上手くいかないタイミングが来た時に一気に【心、体】のバランスが崩れやすいのも特徴です。
そんなに 成長の為の時間の確保は難しいのか? と言えば(1年目のアシスタントの場合)
営業が10時〜20時だとして、日中はアシスタント業務に専念するので 練習は営業前後どちらかで1〜2時間は行い さらに準備や掃除も営業前後存在します
〔営業時間が予約の関係で前後に伸びることもありましたね〕
理美容師は まずシャンプーから練習し 次に〇〇_次に〇〇 、、、、 その度 人形やモデルさんで反復練習をし チェックテストを合格したら営業デビュー
進行状況はサロンの教育方針や環境 本人のモチベーションによっても変わりますが スタイリストデビューまで2〜3年、遅ければ4〜5年かかるのではないでしょうか
この辺りの年数は 勤めているサロンで大きく違います。
スタイリストとアシスタントとの人数のバランスなど サロン都合で育成スピードが変わるコトもあるかもしれません〔状況によって変らない方針が望ましい〕
他にも サロンの教育マニュアルが曖昧だったり 教える立場の先輩達の技術不足 指導者同士の共通認識が出来ていない場合もありますよね。〔困惑〕
そして デビューして終わりでもなく、本当の意味での一人前には 様々なお客様の経験を積み重ね スタイリストとしての個性が確立するのに さらに数年! と、終わりなき追求なんですよね。
ちなみに私の場合は やみくもな独りよがりな練習をしていました。「みんなが帰ったサロンで深夜まで練習している俺かっこいい! 」的なズレたマインドで睡眠時間を削った結果 、翌日の営業に睡魔がやってきて 本来一番成長できる営業への意識が疎かになることで 悪循環を生んでいました!!!
考えるポイントは!
効率良く仕事を覚えられる練習の仕方は? 練習の時間をどこで確保する? 自分の心と体を保つ為のバランスはどのくらい?
人間関係の中での仕事

理美容師の仕事を取り巻く環境は 人間関係で溢れていますが 【技術の勉強ほど、人の心の勉強をやっていない問題】 が存在しています
営業中は お客様との会話も意識しながら スタッフとの連携も円滑に取り過ごして
練習では 先輩から教えてもらい モデルさんともスケジュールを合わせて
朝から晩まで 常に人がいる環境です 〔中には住まいも寮生活で、スタッフと同室のサロンもあります〕
学生の頃と比べて一人の時間は減りますよね。
気心知れた友達と違い アンテナを立てて人を常に意識しているので 心のエネルギーは消費し続けています
さらには 営業時間+練習+準備・片付けと 長時間立ち仕事で 体力面でもエネルギーを消費し続け、
急に大きなストレス(負荷)が心と体に掛かってくるので 特に理美容師1年生は学生時代とのギャップが大きく ツラく 辞めてしまうのもわかります。
いかに理美容師が24時間 人間関係と密な仕事かイメージしてもらえたと思います
ですが、 人や心について意識して勉強をする機会はほぼなく たたき上げで成長していく感覚です!
洗脳教育のようになってしまうのはNGですが ベースは勉強しておきたいですよね
例えばカットだって ベタベタにワックスが付いたままの髪は切りずらく、どこまで切っても仕上がりがなんとなくしか見えてきません、 そして鏡を見せたらお客様もさっき見せた雑誌のスタイルと違っうので微妙な顔で反応する。
理美容師なら当たり前すぎる程 当たり前の話ですが
ワックスが付いてるから コームも引っかかり セニングでの質感も見えない 切る前のクセが残って根本からペタンとしている お客様はそんなコト知らない
結論、やりづらいなら シャンプーしてからカットをしたらいいのです。
ですが 、これが人の心の場合はどうでしょうか?〔ここで言うワックスとは 考え方(心)〕
ワックスついたままの人といいコミュニケーション取ろうと頑張るけど 手応えが悪い、
理美容師の手や櫛にワックスついていてお客様に不快感を与えてる、
そもそもワックスすら意識できない。
相手の問題 自分の問題 そもそも知らない問題 これあります!
考えるポイントは!
時間と心や体のバランスは? 心の勉強とは?
体と時間を使った生産性の限界

理美容師の仕事の生産性は、【体と時間への依存し過ぎている 理美容業界の凝り固まった常識問題】が存在しています
理美容師に限った話ではないですが 仕事にはフロー型とストック型の収益方法があります
フロー型とは、やった分だけ収益を生む狩猟型のビジネスモデル
- 即金性 やればすぐお金になる
- 確実性 やればお金になる
- 継続性 自分が働くのをやめたら終わり
ストック型とは、自分が働かない日も収益を生む農耕型のビジネスモデル
- 即金性 お金になるまで時間がかかる
- 確実性 お金にならないこともある
- 継続性 自分が動かなくてもしばらくお金になる
理美容師の仕事は フロー型の体を使う収益モデルに当たります!
例えば、
一人のスタイリストが シャンプー、カット、ドライで1時間かかるとします
カットの価格が5000円で 朝10時〜夜8時までの10時間営業、月に22日出勤するとして
5000円 × 10時間 × 22日 = 110万円
昼休憩の時間は考慮せず 週2休み 毎日通しで働いて このくらいのイメージです
月の生産性が110万円 〔この業界では一つの基準に100万円を超えるコトを目標とする人が多いです〕
想像して欲しいのは1日の働き方です 週2休みには設定してますが 1日キチキチに働いてます
さらに 売り上げを伸ばそうと思うなら 価格を上げるか 施術時間の短縮をして客数を増やすか 働く時間を増やすか アシスタントを雇ってカット以外を手伝ってもらうなど
いずれにしても 1人の理美容師として体と時間をMAX使った生産性の限界はある程度は見えてきますね。
どうやらフロー型では時間とカラダの縛りがあるので 青天井とはいかないようです
考えるポイントは!
現状の自分の生産性の限界はどこですか? 心と体と仕事とのバランスの調和は取れていますか? 何歳まで今のペースで働けますか?
怪我や病気、長期休みにおけるリスク

理美容師の人たちは 仕事への努力を惜しまない人が多いのですが 【リスクに意識を向けてなく なんとかなるや精神の人も多いのかな問題】が存在しています
自分の体がいつまでも元気でいられるとは限りませんし 将来社会がどうなるのかもわかりません
しかし 自分は大丈夫!なんとかなるでしょー! っと 備えに対してズボラな人も多いのではないでしょうか。
カラダやお金の勉強して リスクへの準備も意識したいですね!
雇用体系によって違いはありますが、 理美容業界全体として見たとき 病気や怪我 女性の出産・育児など、長期の休みが必要な場合 幾つかのリスクが伴います
小規模な母体でサロン経営をしている事業者が多いので 福利厚生面で 従業員を手厚くサポートできる程の体力がないのが実情かと思います(改善しようと頑張っているサロンさんもいます)
国として【健康保険や国民健康保険】の違い、【厚生年金や国民年金】の違いで 様々なリスクにおける補償が変化するのです
個人事業主として一人で働いている場合はシンプルで、 休めば売り上げがなく収入がない! なので、もしスノボーで骨折したり 入院が必要な病気で1ヶ月休むとなると 治るまで収入0円 、、、 考えただけでもゾッとします!
さらには 休んでいる間の失客のリスクも上がります。 担当スタイリストが動けなくても 髪を切りたいお客は切りたいのです! その機会損失から、そのまま離れてしまう可能性も大いにあります
この辺の 金銭面の損失リスク 失客リスクを考えると、 健康への備えと 長期休みへの備えが必要です
考えるポイントは!
現状のあなたにはどんなリスクがあるのか知っていますか? そのリスクに何か対策は取っていますか?
スタイリストの寿命

理美容師の仕事の寿命には 【人間であるが故の 旬な時期問題】が存在しています。
仕事の本質が 「美」である美容師は 自分自身の見た目の老化と 体力の低下をいかに少なく若々しくいられるかが スタイリストとしての寿命を伸ばす事に繋がります
理容師も 基本的には同じですが、 「理」の言葉の意味は 磨きととのえるの要素が仕事の本質と言えるので そう言う意味では 理容業の寿命は長いです
仕事の本質における お客様がサービス提供者に求めるニーズの違いですね!
年々、理美容の差が少なくなっていますが 成り立ちから考えると、 特に男性で美容師を生業とする見た目おじさんは 年齢と美の間にギャップが生まれやすいです。 お客様目線に立つと気心知れない見た目おじさんのサロンにまた行きたいなのハードルが上がります
一般企業だと定年まで お給料が徐々に右肩上がりに増えるのが一般的な今の世の中ですが、1人の理美容師としてみたとき 全盛期は30代〜40代で その後は下降線を辿ることでしょう
職人で定年もないので 60歳を過ぎたとしてもハサミを持ってのんびりと働き続ける事は可能ですが 生産性は落ち 理美容師としての需要が減るのは明白です
例えば、一人前のスタイリストになるまでに10年かかり 30歳過ぎから波に乗って売り上げが上がり 40歳前で日頃の暴飲暴食、運動不足がたたって メタボまっしぐらなスタイリスト、その後 病気でダウンしたら 本当に活躍できる美容師としての賞美期限の期間はわずか10年間しかありません
実際は 徐々に上がり 徐々に下がる放物線を辿るので いきなりスパンと線が現れたり消えたりするわけではないですが!
理美容師は いかに早くこの放物線を右肩上がりに最盛期へと高め、 いかに長くその水準を保ち続け いかに遅くまで賞美期限の期間を伸ばせるのかが肝になってきます
考えるポイントは!
現状のあなたは放物線はどんな形で どの位置にいるのでしょうか?
これから先の放物線をどうやって描きますか?
現状までの流れ

過去から現在を知ることは 未来を考える上で大切なことです
美容師の成り立ちと 時代背景を見ると 個の時代→集団の時代→個or集団の時代の流れを辿っています
始まりは髪結い師の頃 鎌倉時代からとも言われ江戸時代にいたるまで 徒弟制度のように技術を伝えていたんだと思います
現在の美容師さんと呼ばれるようになったのは大正時代に初の美容学校が登場したのが始まりで ヴィダル・サスーンの登場 バブルまでの日本の人口増加に伴って急速に美容師人口も増加し カリスマ美容師ブームを経て 集団として仕事をする時代になりました
その後 成長した美容師は独立しお店を持ち従業員を雇うのが成功のカタチです。ある一定の水準まで成長した人は自分で独立して経営者&技術者の道を歩き 従業員も増やし多馬力で収益を生み出す仕組みです
今では 初期投資のリスクが少ない 業務委託や面貸しなど アシスタントがいない 箱だけ用意している形態も存在します 1スタイリストとして高い水準である事は必須ですが サロンに雇用されていた頃の一定の給料に比べると リスクを取った分だけ収益は上がります
このように 現在は様々な働き方が選べる時代になってきました
しかし 根本的に日本は 人口の減少の現状です 今までの考え方では限界を迎えそうです
これからの時代は 【個&個&集団(個)&、、、、、、】だと考えます
まとめ

自分が今までの人生で感じてきた 問題についての事象を挙げさせてもらいました
理美容人生の 生産性の放物線(成長曲線)の話を繰り返しますが、早期 中期 後期までイメージすると 理美容師の形は 山の形をしています
早期成長曲線では 山の頂上を目指す時の 必要な時間の確保についての話です。器用不器用はあれど 技術職である以上 時間は必要です! 長い時間をかけて悩み苦しみ登るのも人生経験としては良いのですが 出来れば頂上まで早く登った方が楽しい時間が長いじゃないですか
そもそも山を登る時期って専門学校卒業してからなんでしょうか?
専門→就職って とんでもなくストレスがかかるんです、 ゆるーく学生として過ごし いきなり 朝から晩まで立ち仕事 練習で体が疲弊して 人間関係で心が疲弊して、、、
これって 「さあ山登りをして頂上を目指すぞ!」て人に いきなりロッククライミングをする壁のような環境です そりゃ「もう無理!」ってなるのもわかります 。
そうなると もっと早いタイミングから 体と心に 負荷をかけるような準備期間が必要です〔このあたりの話は別の機会に〕
中期水平曲線では その山の高さです! フロー型収益だと一人が作れる生産性が天井を迎える為 一定の水準で変化がなくなります。
富士山とエベレストの高さが違うように山にも色んな山があります。 理美容業界の山の高さって 実はもう少し高くまで登れる山の可能性があるのではないでしょうか!?
後期下降曲線では 頂上に登った以降の歩き方の話で まずは歩き続けられるように健康・体力の準備は必要ですよね!
そもそも山を下るコト前提に話してますが その山は頂上に辿り着いた下らない大地がずっと続いてるかもしれませんし まだまだ頂上が見えない右肩上がりの通過点かもしれません。
理美容師が「時間&体力&美」に頼ってばかりの仕事だと山の形は大きくは変わりませんが、 年齢を重ねるコトで生み出せる魅力を活かせばいいのです せっかくこの業界で磨いてきたコミニケーションスキルがあるのですから!
リスク準備の話もしましたね 人生においてリスクは付きモノです 健康&お金の流れの勉強もすることで大抵の不安は解消でき 目の前の山登りに集中できます。
値段が幾らかわからないお寿司屋さんのカウンターでは 私は安心してお寿司を楽しめません いつお会計しようかと考えているでしょう(^^)
このように 早期〜中期〜後期 理美容業界が歩んできた 山登りは茨の道と言っても大げさではありません! その反面 もがき苦しみ それでもどうにかするんだと強い気持ちで 人間的に成長できたのも強く感じています
そして 今私が思うのは もう少し山の形って変えれるんじゃないのかな
なんとなく 当たり前だと受け入れている自分がいましたが 幾つかの考えが出てきます
始まりはスムーズに 山の頂上は高くまで 頂上からは幾つものルートをゆっくりと!
早期中期後期準備 そこに付きまとう悩みを解消して 楽しい山登りを始めましょう!
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